平成28年度 帯広協会病院指標

内科

糖尿病などの生活習慣病、様々な感染症、予防接種、ご家族の介護のご相談など、症状や疾患に応じて各科専門医・十勝管内の医療機関・各種専門職と連携して対応しています。

平均在院日数が全国と比較してやや長くなる傾向がありますが、高齢者が多いことから自宅等での生活が出来るようリハビリを継続して入院診療をしている為です。

消化器科

胃・大腸などの消化器疾患、肝臓・胆嚢・脾臓などの実質臓器に対する検査・治療を中心に行っており、検査の結果、開腹や腹腔鏡手術の適応となれば、外科にてフォローとなります。

循環器科

虚血性心疾患や末梢動脈疾患に対してカテーテル治療を行っています。また、不整脈にはペースメーカー治療やカテーテルアブレーションを行っています。

心不全に関しては、平均年齢が高い患者様が多い為、リハビリを行って退院するまでの日数が長くなる傾向があります。

小児科

病気の大部分は風邪や胃腸炎などの感染症になります。中には慢性に経過し、定期的な診療が必要となる疾患があります。

当院は「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、新生児・乳幼児の患者様が多くなっております。

外科

最も多い胆嚢に対する手術は小さい傷からカメラを使用して行う腹腔鏡下胆嚢摘除術が８割以上行われており、体への負担も少ない為、在院日数が全国平均より短くなっております。

他の手術においても腹腔鏡による手術が多く行われており、在院日数は短い傾向にあります。

整形外科

スポーツに伴う外傷・障害を診断（治療）し、医師と理学療法士が密に連携しながら進めていく診療（治療）体制をとっております。

産婦人科

「日本産科婦人科学会専門医制度研修指導施設」に指定されており、産科・婦人科疾患の全般にわたり診療しております。

産科は十勝地方における「地域周産期母子医療センター」に指定されており、十勝管内の未熟児に対する周産期医療を担当しています。

婦人科は腫瘍（良性・悪性）などの他、月経異常・更年期障害・心身症疾患・性器脱などの幅広い医療を行っており、腹部手術の約半数は腹腔鏡下手術を実施しております。

眼科

白内障の手術や、緑内障の検査を中心に行っており、緑内障検査は一泊二日で三時間毎に眼圧検査を行っております。手術適応の場合、当院にて緑内障手術（濾過手術）を行います。

耳鼻咽喉科

扁桃・アデノイドの手術は睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとなるアデノイド増殖症に対して、鼻の奥の方に存在するアデノイドを口側から切除する手術を行っています。入院は３日間ですが、扁桃摘出術と同時に行うことがあり、その場合は約１週間の入院となっています。

泌尿器科

主に、腫瘍（良性・悪性）に対する手術を行っており、膀胱・尿路・腎・前立腺に対して多く行っています。

他の施設からの紹介による手術も多く行っています。また、腎癌・尿管癌・副腎腫瘍などの手術は、可能な限り侵襲の少ない腹腔鏡下による手術を行っています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

日本国内において５大癌と呼ばれている罹患率が高い癌をそれぞれの病期（Stage）ごとの症例数をＵＩＣＣ病期分類別・再発別に集計したものになっています。国際対がん連合（UICC）により定められた分類で①原発巣の大きさ・進展度②遠隔転移の有無③所属リンパ節への転移の状態これら３つの要素に分類されており、更にⅠ期（早期）からⅣ期のステージに分けられております。胃癌・大腸癌に関しては初発で発見されるケースが多く、内視鏡（胃・大腸）で発見できる疾患です。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	21	8.33	53.86
中等症	38	18.76	81.29
重症	–	–	–
超重症	–	–	–
不明	–	–	–

15歳以上の肺炎患者様について重症度別に患者数・平均在院日数・平均年齢を集計したものです。

肺炎疾患は日本国内において、死亡原因上位を示す疾患です。
年齢が高齢になるほど重症傾向になる事がわかります。

※市中肺炎～日常生活の中で罹患した肺炎の事を意味します。

脳梗塞のICD10別患者数等

ほとんどが発症から３日以内の急性心筋梗塞の患者様です。
平均年齢も74歳と高齢となっております。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

感染症等の原因などで病原菌が侵入し、敗血症になる事があります。
当院では主として他の疾患で入院してきた後、依存症の悪化や入院中の感染症等などによって敗血症が発症した症例が17件あります。手術や処置等の行為により合併症を発生させないように努めていますが、合併症は一定の割合で起こり得てしまいます。
また、手術・処置後に合併症がおきてしまった症例は14件になります。

以上のように合併症の可能性が考えられる手術・処置等に対し、患者様に説明した上で手術・処置等の同意をいただいております。