平成29年度 帯広協会病院指標

平成29年度 帯広協会病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）

1. 年齢階級別退院患者数
2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
5. 脳梗塞の患者数等
6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢階級別退院患者数

当院の平成29年度（平成29年4月1日～平成30年3月31日）に退院された患者様の年齢階級別患者数です。
年齢は入院時点の年齢で集計しております。

当院は十勝の中核病院として幅広い年代層の患者様にご利用を頂いております。その中でも、特に10歳未満の患者様が多い理由として、「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、新生児・乳幼児が、一番多く全体の約２５％を占めます。また、地域の医療機関からの紹介や小児2次救急に積極的に取り組んでいる事などが挙げられます。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

内科

誤嚥性肺炎は平均年齢も８０歳代前半と高く、在院日数も全国平均を高く上回っています。
高齢者の方がほとんどですので、退院後に自宅や施設等で安心して生活を送れるように入院中に呼吸器リハビリや摂食機能療法を行う為、日数が長くなる傾向があります。

消化器科

大腸・肝臓・胆嚢・膵臓等に対する治療や検査を中心に行っております。
検査の結果、内視鏡的治療は消化器科で行い、全身麻酔下等による開腹手術や腹腔鏡手術が必要な場合は外科へのフォローとなります。

循環器科

心疾患や動脈硬化に対してカテーテル治療を行います。また不整脈の患者様にはペースメーカーによる治療やカテーテルアブレーションを行っています。
平均年齢が60歳代～80歳代と高く、在院日数が全国平均より長い傾向にあります。
入院中に心疾患リハビリを行う為、日数が長くなる傾向があります。

小児科

大部分は、風邪等の症状による急性気管支炎や胃腸炎などの感染症になります。
一部の患者さんは慢性的に経過し、定期的な治療が必要となる疾患があります。
当院は｢地域周産期母子医療センター｣の指定を受けており、新生児・乳幼児の患者様が多くなっております。

外科

虫垂炎（盲腸）疾患に対する治療（手術）が半数以上占めております。
その他、胆石（胆嚢炎）や乳癌疾患に対する治療（手術）も次いで多く取り挙げられます。
虫垂炎手術については、緊急性が必要となっており、時間外（深夜、休日）等でも対応を迅速に行っております。
その他の手術においても腹腔鏡による手術が多く行われており、在院日数は全国平均より短い傾向にあります。

整形外科

大腿骨の骨折による疾患が多く、主に高齢者が目立ちます。
他に、スポーツに伴う外傷・障害を治療し医師・理学療法士が連携して、通院中・入院中に円滑にリハビリを進めていく体制をとっております

産婦人科

｢日本産科婦人科学会専門医制度研修指導施設｣に指定されており、産科・婦人科疾患の全般にわたり、診療しております。
産科は、十勝管内の｢地域周産期母子医療センター｣に指定されており、管内の周産期医療を行っております。
婦人科は、悪性腫瘍・良性腫瘍の他、更年期障害・月経異常・性器脱等の幅広い診療を行っており、腹式手術の場合、約５割は腹腔鏡下による手術を行っております。

眼科

白内障の手術や、緑内障の検査を中心に行っており、緑内障検査は一泊二日で三時間毎に眼圧検査を行っております。
手術適応の場合、当院にて緑内障手術（濾過手術）を行います。

耳鼻咽喉科

扁桃腺・アデノイドの手術は睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとなるアデノイド肥大に対して鼻の奥の方に存在するアデノイドを口側から切除する手術を行っています。
入院は約４日間ですが、口蓋扁桃手術（摘出）と同時に行うことがあり、その場合は約１週間程の入院となっております。

泌尿器科

膀胱・腎・前立腺・尿路に対して多く行っております。
他施設からの紹介による手術も行っています。
腎臓、尿管癌、副腎腫瘍などの手術は、可能な限り患者様の負担が少ない腹腔鏡による手術を施行しております。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

※1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

病期(Stage）ごとの症例数をUICC病期分類別　再発別に集計したものになってます。

UICC病期分類

国際対がん連合(UICC)の定められた分類で

1：所属リンパ節への転移の状態
2：遠隔転移の有・無
3：原発巣の進展度（深さや広がり）

主に3つの要素に分類されており,Ⅰ期からⅣ期のステージに分けられております。
大腸癌や乳癌に関しては検診により早期発見されるケースが多く取り上げられます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	10	7.20	47.20
中等症	74	21.62	80.66
重症	–	12.40	–
超重症	–	42.40	–
不明	–	–	–

平成29年4月～平成30年4月に退院された患者さんが対象です。　
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。
1５歳以上の肺炎疾患について、重症度別に患者数・平均在院日数・平均年齢を集計したものです。
肺炎疾患は日本国内において、死亡原因上位を示す疾患です。
年齢が高くなるほど軽症から超重症になる傾向が見受けられます。
※市中肺炎～日常生活の中で罹患した肺炎の事を意味します。

脳梗塞の患者数等

ほとんどの患者様が発症日から３日以内の急性疾患の患者さんです。
年代層も７０歳代後半からと高年齢となっております。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

消化器科

当科で多い症例は、大腸線種や大腸ポリペクトミーなどの内視鏡的治療となります。
当科では、２次健診などによる早期の発見に伴う治療を行っています。

循環器科

当科では、カテーテル手術を用い閉塞した冠動脈を拡張をする為、ステントを留置する手術を多く取り扱ってます。

小児科

当科では、小児に対して炎症による耳痛・発熱などが原因で鼓膜切開術を行う症例が最も多いです。
局所麻酔下で施行する事がほとんどで、比較的容易な手術です。入院・外来問わず手術を施行しております。

外科

当科では、腹腔鏡下による手術が上位を占めています。消化器内科（当院）からの紹介も比較的多く占めております。
ヘルニア・虫垂炎・胆石（胆嚢炎）・乳がん等に対する手術が取り挙げられます。虫垂炎手術については、緊急性が必要となっており、時間外（深夜、休日）等でも対応を迅速に行っております。

整形外科

当科では、大腿骨の骨折に対して手術を行う症例が最も多いです。平均年齢が80歳代と高齢です。
退院後に、家庭や施設（介護老人保健施設等）等で安心して過ごせるように、手術後若しくは退院後にリハビリ治療を積極的に取り組んでいます。

産婦人科

当科では、子宮疾患に伴う腹腔鏡による手術が最も多い症例です。
腹腔鏡下による手術は、開腹手術に比べ術後の入院日数を短縮する事ができ、患者さまへの負担も軽減できます。
腹腔鏡下膣式子宮全摘術・子宮附属器腫瘍摘出術などが多く取り挙げられます。

眼科

当科では白内障に対する水晶体再建術に対する症例が最も多く、年代層も70代と比較的高齢です。術後から退院の日数も短いので、患者様の負担も軽減できます。

耳鼻咽喉科

当科では、慢性扁桃炎やアデノイド肥大に伴う、｢口蓋扁桃摘出術｣の症例が最も多く若年層に多く目立ちます。

泌尿器科

当科では、尿管結石症や腎結石症に伴う経尿道的結石除去術が多い症例です。
経尿道的に尿管鏡を利用して行う、手術方法です。
膀胱がんの診療や治療に対して、尿道口より外尿道口より内視鏡を尿道から膀胱内に挿入して、腫瘍を切除する膀胱悪性腫瘍手術が次いで多い症例です。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

感染症等の原因などで病原菌が体内に侵入し、敗血症になる事があります。
主として、他の疾患で入院してきた後での併存症の悪化、そして入院してからの発症など、敗血症による症例が２６例あります。
手術や処置などの行為で合併症を発しないように厳重に注意をはらっております。
手術・術後の合併症による症例数は１５例です。
以上のように合併症の可能性が考えられる手術や処置等の行為に対し、患者様に説明したうえで手術や処置の同意をいただいております。

更新履歴
2018年9月27日

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