
臨床工学科には13名の臨床工学技士が在籍し、医療機器の操作や保守管理を担当しています。主に6つの業務を行い、各診療科の治療に関わっています。また、医療機器の安全管理とともに、医療スタッフへの説明会や研修会も定期的に実施しています。
透析センター業務


透析センターにおける主たる業務は、シャント穿刺ならびに返血等の臨床技術業務および血液透析関連装置の保守・管理業務です。
近年は、動静脈シャント経皮的血管形成術(PTA)の補助業務も実施しております。また、エンドトキシン吸着療法、血漿交換療法、白血球除去療法など各種アフェレシス治療、さらに腹水濾過濃縮再静注法にも対応可能です。
心臓血管カテーテル業務

心臓血管カテーテル業務は、機器操作と清潔野介助の2つに分類されます。機器操作には、ポリグラフによるバイタルサインの監視および記録、血管内超音波診断装置(IVUS)の操作、緊急時の大動脈バルーンパンピング(IABP)の操作などが含まれます。
清潔野介助では、清潔野に入り、カテーテル、ガイドワイヤー、バルーンなどの物品を医師へ手渡しするほか、IVUSの準備も担当します。
手術室業務

手術室業務では、麻酔器や生体情報モニター等の医療機器の定期的な保守点検を実施しています。
また、鏡視下手術で使用する内視鏡カメラシステムのセットアップや、眼科手術用の超音波乳化吸引装置ならびにレーザー装置の操作も担当しています。
さらに、手術室内に設置された全医療機器および手術器具の一元管理を行っています。
ME機器管理業務
MEセンターでは、中央管理システムを使って輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器などの医療機器の貸出や保守・管理を行っています。機器のトラブル対応や相談も受け付けており、定期的な学習会で他職種の知識向上にも努めています。
内視鏡業務

内視鏡室では、消化管カメラ(胃カメラ・大腸カメラなど)の使用後の洗浄および保守管理、並びに内視鏡カメラシステムや内視鏡洗浄機の保守管理を実施しています。
加えて、検査や処置の介助や補助も担当しています。
ペースメーカー外来業務

ペースメーカー外来業務では、植込み後の定期フォローアップとして外来でペースメーカーのチェックを実施しています。
プログラマーを用いてペースメーカーの解析を行い、電池寿命やリード抵抗の測定、設定変更については医師と相談したうえで対応しています。また、入院患者や緊急入院患者へのペースメーカーチェックにも対応できるよう、各種プログラマーを備えています。